台湾人のナンシーという仲良しの子がいます。
かなり気が合うし、それこそ、時間が出来ると、「なにしてんのー」と訪問してくれる貴重な友人(私は家にこもることが多いから)だけど、初対面は最悪な印象でした。
最初にジムのサウナの中で会ったのですが、彼女が「ジャップの女の子が着てる服みたいじゃない?」と同席してたオーストラリア人女子に話してたのね。私もその場にいたというのに。
ちなみにジャップとは、japaneseに対するいわゆる蔑称ということで知られています。
いわゆる人種差別的な呼び方、ということで認識してたので、目の前でナンシーに言われた時私もう本当に驚いたのね。
で、なんだこいつと思い、その後会ってもこちらもツーンとしてたのですが、目が合うとニコっとかしてくるわけですよ。
なんか変だなーとおもってたらある日、サウナで2人きりに・・・
そしたら「ねえねえ、いっつもどこの美容室いってるの?日本の美容師って腕がいいのよねーー」とキラキラモードで質問してきて、
そこで周りのオージーに聞くと、どうも「ジャップ」を蔑称として使用してない人がかなりいるみたいなのね。これ、案外知られてないのではないかと思ったので、ブログに書いておきます。
オーストラリアはオージーイングリッシュと言われる英語を使用していますが、独特な言葉の短縮があります。
例えば、ハンタだったらハンティー、ジャスティンだったらジャズイー、アンダーウエアーのことをアンディーなど、なんというか親しみを込めてというか。
別に短縮したくなかったらしなくてもいいわけだけど、
いいじゃん、面倒だから短くしようよというオージー(そもそもこのオージーもオーストラリアンを短くした言い方ですね)らしい考えなわけで
ジャップもその一つみたいなんですよ。(実際に日本製という表記のために堂々と、Jap Pumpkin日本のカボチャJap Lace日本製のレースなど)
で、今wikipediaをはったらこの中にもオーストラリアにおける使用例って書いてますね!
でもこれね、目の前でジャップといわれたら結構驚くんですよね。(アフリカ系アメリカ人に対して●ガーとか、中国人に対しての●ンクと同じレベル)
で、誤解がとけたので、ナンシーとはよく話すようになり、その後仲良くなったというわけなんですが、彼女は見た目はアジア人ですが、オーストラリアで7歳から育っているので、もうオージー女性と言えるわけですが、心の中に日本に対する憧れとか、好き!みたいな感情がひそかにがっちり根付いている感じ。
昨日も2人で長い事おしゃべりして、ああ、良い友達できて本当に良かったな。と思ったわけだけど、もしこのジャップ発言で誤解していたら持ち得なかった友情なのでやはり外国に住むときは色々頭を柔軟にするべきだなと思いました。勿論、人種差別的に使用された時は断固として主張し、謝罪させるべきですが。
オーストラリアは捕鯨問題なんかで人種差別が強いことで語られる事も多いですが
このジャップ使用でさらなるイメージダウンになるとしたらもったいない事もありますよという事で・・・。